<海外情報>シンガポール航空、持続可能な航空混合燃料を導入

2021年12月6日の記事で「SAF(持続可能な航空燃料)」について掲載しましたが、この度、シンガポール国際航空で、使用済み食用油と廃動物性油脂を原料とする持続可能な航空燃料(SAF)を精製ジェット燃料と混合し、1年間のパイロットプログラムとして使用するとの発表がありましたので、ご紹介いたします。

〜混合SAFを125万リットル(約33万ガロン)購入〜

今年後半から、シンガポール国際航空とその格安航空会社スクートの全便が、シンガポールのチャンギ空港からのフライトにSAFを使用することになりました。これにより、1年の試験期間中に約2,500トンの二酸化炭素排出量が削減されるとしています。
航空会社にとって、二酸化炭素排出量の削減を目指す中で、持続可能性は重要な課題です。

また2022年2月中旬にシンガポール航空は、航空機メーカーのエアバス、エンジンメーカーのロールスロイス、航空技術企業のサフランとともに、シンガポール航空ショーでグローバルSAF宣言に署名し、持続可能な航空燃料の開発、生産、消費の加速を推進することを約束しています。

シンガポール・チャンギ国際空港


〜グローバルSAF宣言〜

「グローバルSAF宣言は、2050年までに炭素排出量ゼロを達成するというシンガポール航空のコミットメントを再確認するものです。我々は、持続可能性の目標にしっかりと取組み、パートナーとともにシンガポールでのSAFの利用を積極的に推進しています。SAF以外にも、より高い運航効率の達成や新世代航空機への投資など、目標達成のためにさまざまな手段を講じています。今後も、志を同じくする世界中のパートナーと協力し、当社の事業における脱炭素化と環境のサステイナビリティに取組んでいきます」と、シンガポール航空の経営企画担当上級副社長であるLee Wen Fen氏は述べています。

イメージ写真です。本文とは関連ございません。


出典:MPI NEWS BRIEF February 21, 2022

飛行機を使用した移動は電車や車等と比較し環境負荷が大きく、Flight Shame(飛び恥)とも言われています。海外企業等では出張回数の見直しも行われていますが、必要な移動もあります。特に島国・日本では電車移動できる範囲が限られ、行き先が海外となると、殆どの場合飛行機を使用せざるを得ません。フライトから排出されるCO2を相殺できる料金メニューを設けている航空会社もありますが、対面の良さ・メリットは否定できませんので、必要な出張・移動がよりサステイナブルに行えるようになると、ありがたいなと思います。

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