ホテルニューオータニでは、1964年の創業時より環境対策の取組みを推進しており、サステイナブルな取組みを通じて、環境や社会に貢献することに力を入れています。
公式WEBサイト上に「気づけばSDGs」と題したページを開設し、サステイナブルな取組みについて発信するほか、「ニューオータニエコガイド」を作成し、SDGs活動を推進しています。
施設の整備事例に加えて、アイディア次第でMICE活用も可能な取組みがありますので、ご紹介します。
1. フードロスへの取組みと中水造水プラント
ホテルニューオータニでは食品ロスの計測と分析を行い、メニューの見直しや余剰食材の寄付、コンポストや中水造水プラントの設置など、多角的な取組みを行っています。
中でも1999年に導入した「コンポストプラント」は37店舗のレストラン、33の宴会場から出る1日約5tもの食品廃棄物(食べ残し、非食用部分)や生花を、「コンポストプラント」で乾燥、一次発酵させ毎月約30tの普通肥料を生産しています。この取組みは食品ロス削減だけでなく資源の有効活用にも繋がっています。
堆肥の一部は契約農家で米の栽培に使用し、収穫された米「オータニ こしひかり」をホテルの社員食堂や館内のSDGsメニューなどに提供しています。残りの堆肥も農家で利用され、そこで生産された野菜などの一部をホテルが購入し、循環形成しています。さらに、日本庭園やローズガーデンの肥料としても再利用されています。
2. 厨房排水100%リサイクル
さらに、厨房から出る排水1000t/日は、循環させ、異物除去、油/有機物の分解洗浄、塩素殺菌などを経て、再利用できる中水とし、館内トイレやレッドローズガーデンの水やりなどに利用され水の節約に貢献しています。
37のレストランから出る排水は1日1,000tにも及ぶため、日々プラントでリサイクル処理している
3. 屋上緑化とローズガーデン
ザ・メインの2階と16階の屋上2,800㎡に暑熱緩和作用が強く、使用熱量削減に寄与するとされる芝生、低木に高さの異なる植物を用いた複合緑化を施している他、2000年11月には世界的なフローラルデコレーターの監修のもと、2,500㎡の敷地に約30種類・2,000株のレッドローズガーデンが整備されています。CO2削減とヒートアイランド現象軽減のために推進された屋上緑化ですが、春と秋に3万輪もの薔薇が咲き誇る景色は圧巻で、婚礼にも利用されていますし、過去にはミントガーデンで栽培されたミントを使用したモヒートを期間限定で提供していました。
MICE向けにはローズガーデンの散策とコーヒーブレイク、朝ヨガ等にも活用できそうです。時期が合えば、ミントガーデンで栽培されたフレッシュミントを使ったハーブティーや、ローズガーデンでのカクテルパーティーでモヒート提供、コンポストプラント視察後にローズガーデンでコーヒーブレイク等、様々な可能性が広がります。
詳しくはホテルニューオータニへお問い合わせください。
ホテルニューオータニではこの他にも持続可能なホテルに向けてさまざまな取組みを行っていますので、シリーズでご紹介します。次回をお楽しみに。
ホテルニューオータニ:https://www.newotani.co.jp/tokyo/banquet/
ホテルニューオータニ 気づけばSDGs:https://www.newotani.co.jp/tokyo/sdgs/
ホテルニューオータニ エコガイド:https://www.newotani.co.jp/fileadmin/res/group/company/eco/pdf/eco-guide_20200803.pdf
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