■MDGs(ミレニアム開発目標)
SDGsの前身としてMDGsは開発途上国の貧困削減を掲げたものがミレニアム開発目標(Millennium Development Goals)です。2000年から2015年の15年間に国際社会共通の目標として「8つの目標、21のターゲット、60の指標」が設定されました。
開発途上国で極度の貧困に暮らす人々の削減については目標を達成することができました。
しかし5歳未満児や妊産婦の死亡率削減について改善は見られたものの目標水準に及ばず、女性の地位についても就職率や政治参加で男性との間に大きな格差が残っています。
また二酸化炭素の排出量が1990年比較で50%以上増加しており、気候変動が開発の大きな脅威となっていることを指摘しています。
また国内や地域毎で見ると達成状況に格差が見られ、深刻な格差の問題と最貧困層や脆弱な人々が依然置き去りになっている状況も指摘されています。
SDGsはこのMDGsを継承しつつ、貧困撲滅のために取り組まなければならない課題をより広くとらえた開発目標となっています。さらに、持続可能な開発の経済的、社会的、環境的側面に用談的に関わる課題を広く包含するものとなっています。
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